夏は生育の最盛期。着生ランなので光線と通気 を好みます。環境良好な場所で育てると、10日日 ごとに1節ずつ伸長し、茎葉も太ります。
置き場所(桜島の降灰には要注意)
梅雨期は降雨・曇天の季節。鉢は雨水が当たら ず、なるべく風通しが良く光線の当たる所に。 梅雨が明けたら、戸外やベランダなど風通しの
よい所で、台の上などに置いて管理します。光線 の条件は8万〜9万ルクス程度の光量なので、 30%前後の遮光下で育てます。特に、風通しが悪
い場所(無風状態)では、強光線は葉焼けの原因。
上手な水やり
植え込み用土の表面が乾い たら十分に与えます。ただし、梅雨期は過湿状態 にすると根腐れしやすいので、水やりは控えて乾 き気味に管理します。乾き気味にすると新根の伸
びが良く、梅雨明け後の生育も良くなります。 夏の水やりは夕方か早朝に。
肥料のポイント
デンドロビウムの肥料や りは、一般に4月から7月上旬ごろまで。6〜7 月は洋ラン用の配合液肥の1000倍液を月に1〜2回の割で与えます。
8月ごろになり、油かすの置さ肥などで茎や葉 の緑が濃くなって、窒素過多になったとき、そのま まにしておくと花つきが悪くなります。そこで8
月下旬〜9月にかけて数回、第一リン酸カリの 2000倍液を施すと、花つきがよくなるようです。
病害虫防除
初夏〜秋は病害虫の発生時期。
- 軟腐病 新芽が10cm程度に伸びたころに基部が
軟らかくなって腐る細菌性の病気です。マイシ ン剤で早めに予防します。鉢土の過湿、もしく は風通しが悪いか、植え込み用土が腐った場合
によく発生しますので、管理には十分注意。
- ハダニ、スリップス 水やりが少なくて強く乾
燥させてしまうと発生しやすいので要注意。殺 ダニ剤を早めに散布して駆除します。
- カイガラムシ ジメートエートやダイジストン
などの浸透移行性殺虫剤で駆除します。
- ナメクジ 伸びた新芽や根を食べるので早めに
捕殺。
- 黒斑病 葉に黒い斑点ができる病気。風通しの
悪い所に発生します。ペンレート、トップジン M水和剤、ダイセン水和剤で予防します. ・
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