花が終わったら
花茎(ステム)をシース(花鞘)と一緒につけ根から切り除きます。 花が終わると、冬〜春に開花した株はしばらく 休眠するので、水やりは乾かし気味にします。肥料も低温期なので与えてはいけません。
置き場所は、最低気温が7℃くらいは保てる部屋に。日中はガラス越しの日光によく当てて下さ い。
春の生育が始まったら
暖かくなり、茎(バルブ)の基部から新芽が伸 びだしたら生長期に入ります。4月になったら水やり・施肥・植え替えの好期となります。
置き場所
3〜4月中旬ごろまでは夜の気温も低いので、室内の日当たりのよい窓辺などに 置きます。そして夜の最低気温が12〜15℃ぐらい
になったら戸外に出します。戸外では雨がかからない場所で、20〜30%程度の遮光(白の寒冷紗1 枚程度)をして管理します。
上手な水やり
夜の最低気温が12℃前後に なると株の動きも活発になり、新芽が伸びてくる時期になります。植え込み材料の表面が乾いてきたら、水をすぐに与えます。なお、水やりは午前中早めに。
肥料のポイント
4月ごろに新芽が1〜 2cmぐらいに伸びてきたら、10日に1回程度の割合(※1カ月に2〜3回)で配合液肥の1000倍液を与えます。そうして新芽が3cm前後になったら、発酵肥料
(固形)を与えて株作りします。15cm鉢で親指大の肥料1〜2個を置きます。2回目は5月中〜下旬ごろになります。
系統別の管理ポイント
▽春咲き種
3〜5月ごろに開花しますが、4〜 5月に咲いた株は花後に植え替えとなります。
▽夏咲き種
新芽が動きだしたら、新芽をできる だけ早く生長させるために、水と肥料を十分に与え株作りします。そしてシースが見えてきたら、
肥料は中止します。植え替えなければならない鉢は早めに植え替えてやります。
▽秋咲き・冬咲き種
新芽が2〜3cmに伸びたら、植え替え・株分けの好期。植え替えたあと1 〜2週間は葉水だけにして、新芽が動き出してから水やりをします。植え替えしない鉢は、新芽が動き出したら水、肥料ともに十分与えて株作りします。
植え替え、株分け(2〜3年に1回ぐらい実施)
植え込み材料の水苔が古くなり腐っているもの、株が大さく張りすぎて新芽が鉢の外へはみ出 しているものなどは、株分けして植え替えるか、ひと回り大きめの鉢に植え替えて株の回復をはかるようにします。植え替えの適期は最低気温が12〜15℃以上になり、新芽が動き出したころです。南九州では4月中〜下旬にかけてが好期となります。鉢は新しい素焼き鉢を使用し、今まで植え込んでいた鉢より、ひと回り大きなものにします。用土には水苔、パーク、ベラボンなどがありますが、水苔植えが無難のようです。
▽植え替えの要領
@根に傷をつけないように、株を鉢から抜き取ります。もし鉢から抜けない場合には、ヘラなどを鉢の内側に沿って差し込み、内側へ押してゆるめてから抜さます。
A鉢から抜いたら根をよくほぐし、バックバルブから古い用土(水苔など)は取り除きます。
B新しい根が多く伸びている新芽の部分は、腐ったものだけを取り除き、ひと回り大きな新しい鉢に植え込みます。株分けする場合には2〜3バルブで一株になるように分けます。鉢は細長でなく、直径と高さが同じ程度のものを。
▽植え替え後の管理
植え替え後1カ月ぐらいは、葉の表面に霧水だけをして鉢内への水やりは控え、乾き気味にします。根が動き出すまでは過湿は禁物です。肥料は植え替え後、新芽が5〜8cm程度になっ
たころから配合液肥を薄く溶かして与えます。5月ごろになり、株の活動が盛んになってきたら、置き肥をして下さい。
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