学 名 Ficus religiosa
科 名 クワ科,
属 名 イチジク属
原産地 東南アジア
インドでは仏教以前から「森の王」と呼ばれ聖樹とされています。
インドの村落では今も大きく枝を張ったこの木の下でさまざまな営みがなされているようです。
先端が長くのびた葉は多雨地帯に特有の形で、ハート形の葉は雨をスムーズに受け流すように発達したといわれております。
【特徴】
原産地では高さ10mほどになる落葉高木。ハート形の葉は裏に細かい毛があり白っぽく見える。
花は柳の葉のような苞葉の中程から下垂する集散花序で淡黄色の目立たない花だがほのかな香りがあります。
12世紀の僧栄西が中国天台山から聖木として持ち帰ったとされ寺院に植えられる。
【 薬効と楽しみ方】
葉と若い枝は皮膚病に使われ、樹皮は収斂作用があるために足の裏の炎症に使用され樹皮の繊維で紙が作られます。
樹液は陶器の修繕に使われたり、封ろうに使用されます。果実はイチジクと同じに緩下作用があります。
釈迦牟尼(牟尼は聖者のこと)が悟りを得た場所にあった木として特別視されている木ですから、
そんな意味からも鉢植えにして大切に育てるのも楽しいことです。
【管理方法】
耐陰性は強いので、北玄関などにも置けます。
暖かい時期には時々肥料を与えます。耐陰性は強く、直射日光下でも生育しますが、明るい室内に置くことが望ましい。
【温度・越冬】
霜が降りる前に室内の窓辺や温室に入れます。
水は与えすぎないように注意。冬の間に葉が落ちてしまったり、元気がなくなったりと心配しますが、
春に戸外(軒下)に出して肥料と水を十分に与えて管理すると、夏には見違える程に元気な状態になります。
【水やり】
水やりは一般的な観葉植物と同じ、生育期には充分水を与え、冬はひかえ気味。
【肥料】
夏の生育中に緩効性肥料の置き肥か、液肥を時々与えてれ下さい。